2025.03.09
こんにちは、GT-Ryoです。神戸市内の自動車教習所で教習指導員及び技能検定員をしています。
今日起こった交通事故を整理し、その中から私たちが学べることをお伝えするシリーズです。
更新できない日もあるかもしれませんが、できるだけ毎日更新を目指します。
交通事故は他人事ではありません。この記事が、あなたの日々の安全運転のために役立つことを願っています。

今日の交通事故まとめ
以下は、今日報道された主な交通事故の事例です。
新名神高速道路・・・大型トラックが前方不注意で乗用車に追突し、玉突き事故発生。追突された車の女性が重体。
北海道小樽市・・・高齢女性が自動車学校の送迎車にはねられ、一時下敷きとなり意識不明。
名古屋市昭和区・・・市バスが電柱に衝突し、運転手と乗客の2人が軽傷。
静岡県潮見バイパス・・・乗用車とバイクが衝突し、バイク運転手が意識不明の重体。
千葉県市原市(東関道)・・・トラックが前方のトレーラーに追突し、運転手の40代男性が死亡。
埼玉県の県道交差点・・・横断歩道を歩行中の男性がトラックにはねられ死亡。
長野県白馬村・・・外国籍の歩行者がひき逃げされ、38歳の男が逮捕。
名古屋市・・・市営バスが信号機に衝突し、2人が軽傷。
沖縄県那覇市(県道)・・・横断歩道で男性にバイクが衝突し、2人が負傷。
福島県いわき市・・・60歳女性看護師の運転する車が男性をはね、男性が骨折。
北海道札幌市すすきの・・・車同士が衝突し、車体前方が大破するも、けが人なし。
福島県郡山市・・・64歳の男性が酒気帯び運転の疑いで逮捕。
事故の分類と統計
- 車両同士の衝突:5件
- 歩行者との接触:4件
- バイク関係の事故:2件
- 酒気帯び運転による事故・逮捕:3件
- バスの単独事故:2件
明日への学び(安全対策)
① 高速道路では十分な車間距離をとろう
高速道路での玉突き事故は、前方不注意や車間距離の不足が原因で発生します。特に大型トラックは制動距離が長いため、一般車両よりも多くの距離を確保する必要があります。時速100kmで走行する場合、最低でも100m(白線25本分)の車間を空けるのが理想です。また、前方の車が急ブレーキをかけても対応できるよう、常にブレーキに軽く足を乗せておく「準備ブレーキ」を意識しましょう。
② 歩行者は横断歩道でも注意を
横断歩道で歩行者がはねられる事故が多発しています。信号のない横断歩道では、車が停止するとは限らないため、左右の安全確認が必須です。また、夜間や悪天候時はドライバーから視認されにくいため、反射材のついた服装やライトを活用しましょう。歩行者優先のルールがあっても、最終的に身を守るのは自分自身です。特にトラックやバスは死角が多いので、運転手とアイコンタクトを取るなどして、安全を確認してから渡る習慣をつけましょう。
③ バイクは見落とされやすいことを意識する
バイクは車に比べて小さく、ドライバーの死角に入りやすいため、事故に巻き込まれやすいです。特に交差点や車線変更時に接触するケースが多発しています。昼間でもライトを点灯し、目立つ色のヘルメットやジャケットを着用することで、周囲に存在をアピールしましょう。また、車の死角に入りやすい右折待ちや追い越し時には特に注意し、前方の車が意図せず進路を塞ぐ可能性も考慮して、スピードを調整しながら走行することが重要です。
④ 酒気帯び運転は絶対にしない
酒気帯び運転は「少しなら大丈夫」という油断が大事故につながる危険な行為です。アルコールは判断力や反射神経を鈍らせるため、わずか1杯の飲酒でも危険度が増します。また、寝て起きた後でも体内にアルコールが残っている場合があり、「抜けたつもり」が事故を招くこともあります。飲酒する予定があるときは、事前に代行運転や公共交通機関を利用する計画を立て、運転しない環境を整えましょう。「自分は大丈夫」という油断が、取り返しのつかない結果を生むことを忘れてはいけません。
⑤ 大型車の近くを走るときは注意
大型車は死角が多く、急な動きに対応しづらいため、一般車両やバイクが不用意に近づくと非常に危険です。特にトラックの前後左右には「見えないエリア」が存在し、接触事故のリスクが高まります。追い越しをする際は、トラックの左側ではなく右側から行い、できるだけ短時間で完了させましょう。また、交差点で大型車の隣に並ぶ際は、巻き込み事故を防ぐために一定の距離を保つことが重要です。相手の視界に入る位置を常に意識し、安全なスペースを確保しながら走行しましょう。
以上が今日の交通事故からの学びです。
記事は毎日更新を目指します。明日の安全運転に役立てていただけると幸いです。
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