2025.03.08
こんにちは、GT-Ryoです。神戸市内の自動車教習所で教習指導員及び技能検定員をしています。
今日起こった交通事故を整理し、その中から私たちが学べることをお伝えするシリーズです。
更新できない日もあるかもしれませんが、できるだけ毎日更新を目指します。
交通事故は他人事ではありません。この記事が、あなたの日々の安全運転のために役立つことを願っています。

今日の交通事故まとめ
以下は、今日報道された主な交通事故の事例です。
- 交差点(神戸市灘区)…自転車の77歳女性が車にはねられ、意識不明の重体。
- 国道(茨城・古河市)…国道を横断中の男性が車にはねられ、重体。
- 湖岸道路(滋賀県彦根市)…乗用車3台が絡む事故で男性2人が死亡。
- 創成トンネル(札幌市)…スリップ事故が3件発生し、計6台が関係。2人が軽傷。
- 国道8号(福井県南越前町)…乗用車が対向車線をはみ出し、道路脇の標識に衝突。助手席の夫が死亡。
- 道路脇(埼玉県)…女性がのり面に倒れた状態で発見され、近くにバイクが転倒。女性は病院で死亡。
- 国道交差点(青森市)…軽乗用車同士が衝突し、1台が横転。男性2人搬送も命に別状なし。
- 市街地(熊本市中央区)…バイクと乗用車が衝突し、女性(22)が意識不明の重体。
- 踏切(東京都国立市)…男性が列車にはねられ死亡。
- 路上(大阪府)…2歳男児と父親が原付バイクにはねられ軽傷。運転者の男(58)を酒気帯び運転の疑いで逮捕。
事故の分類と件数
- 歩行者・自転車との接触事故:4件
- 多重・複数車両の事故:3件
- 単独事故(スリップ・衝突):2件
- 鉄道関連事故:1件
- 酒気帯び運転による事故:1件
明日への学び
横断歩道がない場所でも、必ず周囲を確認
歩行者事故の多くは、横断歩道がない場所で発生しています。道路を横断する際は、左右の安全確認を徹底し、運転者とアイコンタクトを取ることが重要です。特に夜間は、運転者からの視認性が低下するため、反射材付きの服やライトを活用し、自分の存在を知らせましょう。運転者も、横断しようとする歩行者がいないか注意し、横断歩道付近ではスピードを落とすことが求められます。歩行者・運転者双方が意識を高めることで事故を防げます。
スリップ事故を防ぐため、路面状況に注意
雨天時や冬季の路面凍結時は、スリップ事故が多発します。特に交差点やカーブ、橋の上などは滑りやすいため、慎重な運転が必要です。車間距離を通常の2倍以上確保し、急ブレーキや急ハンドルを避けましょう。また、スタッドレスタイヤの装着や定期的なタイヤ溝のチェックを行うことも重要です。ブレーキはポンピングブレーキを活用し、滑りやすい場所ではエンジンブレーキを併用することで安全性を高められます。
高齢者ドライバーは運転前に体調チェックを
高齢者ドライバーによる事故が増加しています。加齢に伴い、視力や判断力、反射神経が低下するため、運転前には十分な休息をとり、体調を確認しましょう。家族や周囲の人も、運転の様子を見守り、異変を感じたら運転免許の返納やサポートを提案することが大切です。高齢者向けの安全運転講習を受講することで、自身の運転技術を再確認し、無理のない範囲で運転を続ける工夫も求められます。
交差点での右直事故を防ぐため、慎重な運転を
交差点での右折時に発生する事故は、対向車の速度を誤って判断することが主な原因です。右折の際は、対向車が完全に通過するまで無理をせず待つことが基本です。また、交差点では歩行者や自転車も通行しているため、左右の確認を徹底し、急な飛び出しにも対応できるよう準備しましょう。特に信号の変わり目での無理な右折は危険なので、余裕を持った運転を心掛けることが事故防止につながります。
飲酒運転は絶対にしない!周囲も注意喚起を
飲酒運転は重大事故につながる危険な行為です。アルコールは判断力を低下させ、運転ミスを引き起こすため、絶対に運転を控えましょう。飲酒する場では、代行運転やタクシーの利用を徹底し、周囲の人も「飲んだら運転しない」意識を持つことが大切です。また、同乗者が飲酒運転を止めることも重要な役割です。企業や地域社会でも啓発活動を行い、飲酒運転ゼロを目指しましょう。
以上が今日の交通事故からの学びです。
記事は毎日更新を目指します。明日の安全運転に役立てていただけると幸いです。
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