2025.03.02
こんにちは、GT-Ryoです。神戸市内の自動車教習所で教習指導員及び技能検定員をしています。
今日起こった交通事故を整理し、その中から私たちが学べることをお伝えするシリーズです。
更新できない日もあるかもしれませんが、できるだけ毎日更新を目指します。
交通事故は他人事ではありません。この記事が、あなたの日々の安全運転のために役立つことを願っています。

今日の交通事故まとめ
以下は、今日報道された主な交通事故の事例です。
- 仙台市青葉区・・・80代女性が運転する車がセンターラインをはみ出し、対向車と正面衝突。女性が死亡。
- 仙台市青葉区・・・軽乗用車同士の正面衝突で、80代女性が搬送時に会話できず。
- 仙台市青葉区(市中心部)・・・車2台が衝突し、歩行者を巻き込む。運転手と歩行者含め4人が負傷。
- 苫小牧市(北海道)・・・道路で倒れていた男性がタクシーにはねられ、意識不明の重体。
- 苫小牧市(北海道)・・・車道で倒れていた27歳男性をひき逃げした疑いで28歳の男が逮捕。「シカとぶつかったと思った」と一部否認。
- 札幌市北区(北海道)・・・道路を横断中の男性がタクシーにはねられ、意識不明の重体。
- 新神戸トンネル(兵庫県)・・・バイクの単独事故で運転していた30歳くらいの男性が意識不明。
- 熊本県・・・車5台が絡む玉突き事故で6人搬送。
- 長崎県・・・西九州自動車道で追突事故が相次ぎ、女性2人が軽傷。
- 新潟県新発田市・・・横断歩道を渡っていた85歳女性が軽自動車にはねられ死亡。運転手の男(52)が逮捕。
- 大阪府泉大津市・・・バイク同士の出合い頭衝突で50代女性がろっ骨を折る重傷。無免許の男子大学生がひき逃げの疑いで逮捕。
- 福島県郡山市・・・バックするトラックを誘導中の同僚が衝突され重傷。
- 福島県(常磐道)・・・軽自動車の単独事故で男の子が救急搬送。
- 沖縄県豊見城市・・・右折する軽乗用車が直進のバイクと衝突し、18歳男子高校生が頭蓋骨骨折の重傷。
- 愛媛県・・・女性警部補が乗用車運転中にミニバイクと衝突。相手が負傷し、所属長注意の処分。
- 千葉県長南町・・・国道で電柱に車が衝突し、親子3人が死傷。
- 富山県高岡市・・・7歳男児が車にはねられ大けが。
- 富山県高岡市・・・電停に車が衝突し、女性が心肺停止。
- 横浜市港南区・・・交差点の真ん中に倒れていた男性をタクシーがはね、意識不明の重体。
- ボリビア(ウユニ近郊)・・・路線バス同士の衝突で37人死亡、39人負傷。
事故の分類と統計
- 車同士の衝突事故:5件
- 歩行者との接触事故:5件
- バイク関連事故:3件
- ひき逃げ事故:3件
- 玉突き事故:1件
- トラックの事故:2件
- 単独事故(自損):4件
- 海外での重大事故:1件
明日への学び(具体的な安全対策)
① 高齢ドライバーは早めの運転卒業を考えよう
高齢者の運転ミスによる重大事故が増えています。今回も80代の運転者がセンターラインをはみ出し正面衝突する事故が発生しました。加齢により判断力や反射神経が低下し、操作ミスが起こりやすくなります。家族と相談し、運転を続けるか慎重に考えましょう。免許返納後の移動手段として、家族の送迎や公共交通の利用、タクシーの割引制度を活用するのも良い方法です。安全のために「運転を続けるリスク」を一度真剣に考えてみましょう。
② 夜間の道路では倒れている人に注意を!
苫小牧市では、道路で倒れていた男性がタクシーにはねられる事故が発生しました。暗い時間帯は視認性が悪く、倒れている人や障害物に気づくのが遅れることがあります。運転中は「何もない」と思い込まず、特に街灯が少ない場所では徐行やハイビームの活用を心掛けましょう。また、歩行者も夜間に出歩く際は明るい服を着たり、反射材を身につけることで事故を防ぐことができます。見えないリスクを想定しながら運転することが大切です。
③ 横断歩道の歩行者は必ず優先!減速・一時停止を徹底しよう
新潟県では、横断歩道を渡っていた85歳の女性が軽自動車にはねられ死亡しました。横断歩道では歩行者優先が基本ルールですが、実際には止まらず通過する車も多く見られます。歩行者が横断している、またはしようとしている場合は、必ず減速し停止しましょう。特に高齢者や子どもは急な動きをする可能性があるため、遠くからでもスピードを落とす意識が必要です。歩行者側も、車が完全に止まるのを確認してから渡る習慣をつけましょう。
④ バイクと車の交差点事故に注意!右折時は確認を徹底しよう
沖縄では、右折車が直進するバイクと衝突し、バイクの高校生が頭蓋骨骨折の重傷を負いました。交差点では右折車と直進バイクの事故が多く発生します。バイクは車よりも小さく、スピード感を誤認しやすいため「まだ遠い」と思っても、実際には接近していることがあります。右折時は対向車線のバイクの速度を慎重に判断し、無理に曲がらないことが重要です。バイク側も「車が気づいているはず」と過信せず、ブレーキの準備をして走行しましょう。
⑤ 飲酒運転は絶対NG!「少しなら大丈夫」は命取り
飲酒運転による事故は後を絶ちません。「少しだから」「酔っていないつもり」といった甘い考えが、大事故につながります。実際に基準値の2倍以上のアルコールが検出された運転手が逮捕されるケースもありました。飲酒後は自分の感覚を信用せず、必ず運転を避けましょう。飲み会後の運転はタクシーや代行を利用し、職場や家庭でも「飲んだら乗らない」ルールを徹底することが大切です。飲酒運転は「事故を起こす前に防ぐ」意識が必要です。
以上が今日の交通事故からの学びです。
記事は毎日更新を目指します。明日の安全運転に役立てていただけると幸いです。
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