2025.07.12
こんにちは、GT-Ryoです。神戸市内の自動車教習所で教習指導員及び技能検定員をしています。
起こった交通事故を整理し、その中から私たちが学べることをお伝えするシリーズです。
更新できない日もあるかもしれませんが、できるだけ毎日更新を目指します。
交通事故は他人事ではありません。この記事が、あなたの日々の安全運転のために役立つことを願っています。

今日の交通事故まとめ
以下は、今日ニュースで報道された交通事故についての“まとめ”と考察です🤔
事故一覧
- 名古屋市千種区・・・16歳少年が原付バイクでパトカーから逃走中に逆走し、乗用車と衝突。少年は軽傷。
- 名古屋市港区・・・交差点で乗用車と介護施設の送迎用ワンボックスカーが衝突し、ワンボックスカーが横転。6人けが。
- 札幌市中央区・・・右折する乗用車と直進してきたバイクが衝突。バイクの男性が重傷。
- 沖縄県宜野座村・・・タクシーを降りた後の76歳男性が車にはねられ死亡。運転手は後退中に気づかず。
- 鹿児島市・・・横断歩道を渡っていた77歳女性が車にはねられ死亡。運転していた69歳男が現行犯逮捕。
- 鹿児島県・・・右折中の車が77歳歩行者をはね、軽傷。運転手は現行犯逮捕。
- 東大阪市・・・バイクが自転車の女性をひき逃げ。女性は頭蓋骨骨折の重傷。運転手の男は「急いでいた」と供述。
- 三重県鈴鹿市・・・小学生の男の子が下校途中にひき逃げされ大けが。命に別状なし。
- 岐阜県羽島市・・・自転車の男性がワンボックスカーと衝突し死亡。
- 福島県・・・緩やかなカーブで対向車同士が正面衝突。2人が重軽傷。
- 京都市中京区・・・飲酒運転の乗用車が高校生のバイクと衝突し、男子高校生が足を骨折するなど重傷。
事故の分類と統計
- 右折時の衝突:2件
- 交差点での衝突:2件
- 歩行者との接触(横断中含む):4件
- バイク関連事故:4件
- 飲酒運転関連:1件
- 高齢者が関与した事故:5件
- ひき逃げ:2件
今日の学び(具体的な安全対策)
① 「逃げる判断」が命を危険にさらす
原付バイクやミニバイクで逃走した少年や高校生が事故を起こしました。警察から逃げても、追跡されればリスクは増す一方。特に信号無視や逆走は、他人を巻き込む大事故につながります。たとえ違反をしていたとしても、その場で止まって対応することが、命を守る最大の選択です。「逃げればなんとかなる」は、交通では通用しません。
② 高齢者の交通行動に“ゆとり”を持って接しよう
高齢者が関わる事故が複数起きています。歩行中にはねられたり、運転中に操作を誤って死亡するケースも。反応が遅くなったり、判断力が低下することは避けられません。だからこそ、周囲が“高齢者かもしれない”という前提で運転しましょう。横断中の高齢者には必ず停止し、身内にも運転免許の返納やサポートを話題にするのが大切です。
③ 信号だけに頼らず、自分の目で安全を確認しよう
横断歩道での死亡事故が相次ぎました。青信号でも車が止まらないことは多々あります。信号や横断歩道に“絶対の安全”はありません。一歩踏み出す前に、左右の車が確実に止まっているか、自分の目で確認する習慣をつけましょう。「止まってくれるだろう」ではなく「止まったのを見てから渡る」が命を守ります。
④ 飲酒運転は「事故」より先に「判断力」が崩れる
飲酒運転で高校生がはねられる事故が発生。運転手は「飲んでないつもり」だったと供述していますが、酒気帯びの自覚がない状態こそ危険です。お酒を飲んだあとは、代行や送迎、公共交通を使うのが常識です。家族や仲間で「飲んだら運転しない」というルールを共有し、帰宅方法まで事前に決めておきましょう。
⑤ 自転車やバイクも「加害者」になり得る
歩行者をひき逃げしてしまったバイク運転手のように、小さな車両でも人に重大なケガを負わせる危険があります。出勤前の急ぎや、判断の甘さが大事故を招きます。自転車も“安全確認は車と同じ”という意識を持ち、速度を控えめにし、信号や一時停止を必ず守ること。軽い衝突でも大ケガにつながることを忘れずに。
明日やるべき安全運転
~今日の事故から学べることを、明日の行動に変えてみましょう。~
- 信号ではなく「車が止まったかどうか」を見てから横断する。
- 飲酒の予定がある日は、最初から代行や迎えを手配しておく。
- 高齢の家族と、運転を続けることへの不安について話してみる。
- 自転車やバイクでも、加害者になる意識を持ち「止まる・譲る」を徹底する。
- 違反やミスがあっても逃げずに止まり、安全を最優先に行動する。
以上が今日の交通事故からの学びです。
記事は毎日更新を目指します。明日の安全運転に役立てていただけると幸いです。
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