こんにちは。この記事では、2025年から導入される原付バイクの「新基準」について、よくある疑問に答えるかたちで、わかりやすく解説します。
❓ Q1. 「新基準原付」ってなに？
2025年4月から、原付免許で乗れる新しいバイクのルールとして「新基準原付」が導入されました。
これまで原付といえば「50cc以下」でしたが、今後は以下のようなバイクも原付免許や普通免許で運転できるようになります。
| 項目 | 新基準の条件 |
|---|---|
| 排気量 | 125cc以下 |
| 最高出力 | 4.0kW以下（約5.4馬力） |
| 速度やルール | 最高30km/h・二段階右折・二人乗り不可など、従来と同じ |
つまり、「125ccだけど、非力な（ゆっくりな）バイク」なら、従来の原付と同じ扱いになります。
❓ Q2. じゃあ今までの50cc原付はどうなるの？
安心してください。すでに持っている原付（旧基準の50cc）はそのまま乗れます。
ただし、2025年秋ごろをめどに、ガソリン式の50cc新車は排ガス規制の関係で生産終了になります。
今後は「新基準原付（125cc/4kW以下）」や電動バイクが主流になっていく流れです。
❓ Q3. 原付免許や普通免許で125ccに乗れるって本当？
はい。ただし条件付きです。
| 免許の種類 | 運転できるバイク |
|---|---|
| 原付免許（16歳〜） | ・従来の50cc原付 ・新基準原付（125cc以下・4kW以下） |
| 普通自動車免許 | 上記と同じ。ただし「取得後1年以上」などの条件も今後出る可能性あり |
| 小型二輪免許 | 従来の125ccバイク（出力制限なし） |
「125ccなら全部乗れる」わけではなく、「出力が4kW以下の“おとなしい”モデルに限りOK」です。
❓ Q4. 新基準に対応したバイクはもうあるの？これからどうなるの？
2025年6月現在、市販モデルはまだ多くありませんが、各メーカーが新基準対応モデルを開発中です。
🏍 代表的な登場予定モデル
| メーカー | モデル名 | タイプ | 発売予定時期 |
|---|---|---|---|
| ホンダ | Super Cub 110 Lite（予定） | ガソリン | 2025年秋〜冬 |
| ホンダ | Dio 110 新基準バージョン | ガソリン | 2025年秋〜冬 |
| スズキ | e-Burgman | 電動 | 2025年中 |
| スズキ | e-Access | 電動 | 開発中（未定） |
- 🚨 特にホンダは“110ccモデルの出力を落として対応する”スタイルを取っています。
- 🚨 スズキは電動バイクで新基準に適応する方針が中心です。
🚦これから原付に乗る方、買い替えを検討している方は、2025年秋以降の新モデルを要チェックです！
✅ まとめ
- 原付の新基準は「125cc以下・4kW以下・時速30km/hまで」などが条件。
- 原付免許や普通免許でも、新基準モデルなら運転可能に！
- 従来の50cc原付は今後買えなくなるが、所持しているものはそのまま使用可。
- 2025年秋から、ホンダやスズキが新基準モデルを順次発売予定。
原付の一番の魅力は、その「手軽さ」にあります。
高い料金を払って教習所に長期間通う必要はなく、短時間の講習を受けるだけで乗るための免許が手に入ります。
しかも、2025年の法改正により、原付免許で乗れるバイクの種類がこれまで以上に増えました。
「せっかく免許を取るなら、できるだけ多くのバイクに乗りたい」――そんな気持ちを後押ししてくれる、ユーザーにとって嬉しい変更です。
しかし、教習指導員の立場から見ると、少し不安を感じる部分もあります。
というのも、原付免許は「最も手軽に取れる運転免許」である一方で、乗れる車両の範囲が広がったことで、扱いきれないまま乗ってしまうケースが心配されるからです。
手軽さは魅力ですが、それと引き換えに「安全」が損なわれてしまっては意味がありません。
簡単に免許が取れるからこそ、「必要な知識と技術を自分でしっかり身につける」という意識がより大切になります。
原付に乗るときは、気軽さの裏にひそむ“危険”に、ぜひ目を向けてください。
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