2025.05.02
こんにちは、GT-Ryoです。神戸市内の自動車教習所で教習指導員及び技能検定員をしています。
起こった交通事故を整理し、その中から私たちが学べることをお伝えするシリーズです。
更新できない日もあるかもしれませんが、できるだけ毎日更新を目指します。
交通事故は他人事ではありません。この記事が、あなたの日々の安全運転のために役立つことを願っています。

今日の交通事故まとめ
以下は、今日ニュースで報道された交通事故についての“まとめ”と考察です🤔
🚗事故一覧
- 国道(鹿児島・南九州市頴娃町)・・・75歳男性の軽乗用車が対向車2台と相次いで正面衝突し、助手席の77歳の兄が死亡。4時間通行止め。
- トンネル内(三重・尾鷲市)・・・トラックと軽貨物車が正面衝突し、軽貨物車の71歳運転手が死亡。
- スーパー駐車場(長野・御代田町)・・・76歳女性の車が暴走し、73歳の女性をはねて死亡。過失運転致死の疑いで逮捕。
- 国道(北海道・札幌市)・・・祖母が運転する軽乗用車が右折中、対向のトラックと衝突。チャイルドシート着用中の2歳女児が死亡。
- 交差点(熊本・宇城市)・・・軽乗用車と大型バイクが衝突し、バイクの男性が死亡。
- 横断歩道(北九州市)・・・87歳の高齢女性がタクシーにはねられ重体。75歳の運転手が逮捕。
- 住宅街(沖縄・宮古島市)・・・91歳男性がシニアカーで移動中に車と衝突し死亡。
- 通学路(群馬・桐生市)・・・登校中の児童2人が車にはねられ軽傷。
- 国道(新潟・村上市)・・・軽自動車がクマと衝突、現場に他にも3頭のクマ。
- 交差点(新潟市西区)・・・路線バスと軽自動車が正面衝突し、車の運転手と同乗者が搬送。
- スーパー駐車場(長野・御代田町)※再発生・・・76歳女性の車が暴走し、3台に衝突しながら73歳女性をはね、意識不明の重体に。車は植え込みで停止。
📊事故の分類と統計(24時間以内)
- 正面衝突(国道・トンネル含む):4件
- 駐車場での暴走・接触:2件
- 歩行者との接触(横断・シニアカー等):3件
- 二輪車(バイク)との衝突:1件
- 児童の交通事故(通学中):2件
- 動物との衝突:1件
- バスと車の衝突:1件
🌱今日の学び(具体的な安全対策)
① 高齢ドライバーの運転を「日常」で見守ろう
鹿児島県での事故では、75歳男性の運転する軽乗用車が正面衝突を起こし、同乗の兄が亡くなりました。年齢を重ねると判断力や視野が低下します。免許の返納を強制する前に、買い物や病院の送迎を手伝ったり、家族で運転の様子を見て「変だな」と思ったら声をかける。日常の気づきが大切です。
② 駐車場は「止まる→確認→動く」が鉄則
長野県のスーパー駐車場では、76歳女性の車が暴走し、73歳の女性がはねられ死亡しました。駐車場は人も車も多く、気を抜くと重大事故に。エンジンをかけたら一度深呼吸、発進前に必ず周囲を確認。アクセルとブレーキの踏み間違いを防ぐには、ペダルを「そっと」踏む意識が有効です。慌てない運転が命を守ります。
③ チャイルドシートは「締め直し」までが安全
札幌市では、チャイルドシートに座っていた2歳女児が死亡する事故が起きました。座らせて終わりではなく、肩ベルトがたるんでいないかを毎回確認。ベルトは指1本がやっと入るくらいが理想。冬は厚手の服を脱がせてから装着しましょう。装着ミスは命を守るはずのチャイルドシートの意味をなくしてしまいます。
④ 通学路は「子どもが突然出てくる」と思って
群馬県では、登校中の児童が2人車にはねられ軽傷。朝の通学時間帯、子どもは左右を見ずに飛び出してくることがあります。とくに交差点付近や住宅街では「ここは通学路かも」と意識を変え、必ず徐行。スピードを落とせば、万が一のときも止まれます。子どもの命を守れるのは、ドライバーの「予測する心」です。
⑤ クマ・動物の出没は「ありえる前提」で運転
新潟では軽自動車がクマと衝突し、周囲に3頭のクマもいたという報道がありました。特に朝夕、山沿いや林道を走る際は「動物が飛び出すかも」と意識して減速しましょう。カーブではクラクションを鳴らすのも有効。動物も人間も命を落とさないために、自然と共存する「思いやり運転」が大切です。
🛡️明日やるべき安全運転
~今日の事故から学べることを、明日の行動に変えてみましょう。~
- 🚙➡️高齢の家族に「最近、運転してる?」と声をかけてみる。
- 🚙➡️駐車場での発進前に、3秒だけ周囲を見回すクセを。
- 🚙➡️子どもを乗せたら、チャイルドシートをキュッと締め直す。
- 🚙➡️通学路はスピードを落とし、100%の注意を向ける。
- 🚙➡️山道では「動物が飛び出すかも」と心に置いて走る。
以上が今日の交通事故からの学びです。
記事は毎日更新を目指します。明日の安全運転に役立てていただけると幸いです。
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