2025.03.30
こんにちは、GT-Ryoです。神戸市内の自動車教習所で教習指導員及び技能検定員をしています。
起こった交通事故を整理し、その中から私たちが学べることをお伝えするシリーズです。
更新できない日もあるかもしれませんが、できるだけ毎日更新を目指します。
交通事故は他人事ではありません。この記事が、あなたの日々の安全運転のために役立つことを願っています。

今日の交通事故まとめ
以下は、今日報道された主な交通事故の事例です。
神奈川県(鎌倉市)
交差点で直進バイクと右折ワンボックスカーが衝突し、バイク運転の男性が死亡。
熊本県(菊陽町)
ラーメン店に乗用車が衝突し、店内の客ら2人が軽傷。
東京都(足立区)
発進直後の都営バスと車線変更しようとした乗用車が衝突し、乗客13人が軽傷。
石川県(内灘町)
横断歩道を渡っていた高齢女性が車にはねられ死亡。運転していた女を現行犯逮捕。
福島県(楢葉町)
軽乗用車と軽トラックが出会い頭に衝突し、1人が重傷。
広島県(東広島市)
高齢の歩行者が車にはねられ死亡。運転していた女を逮捕。
福岡県(福岡市城南区)
交差点で3台が絡む事故が発生し、男女4人が搬送された。
愛知県
酒気帯びの軽乗用車が対向車線にはみ出し正面衝突。88歳男性が死亡、運転の男逮捕。
岐阜県(瑞浪市)
軽乗用車が対向車線の乗用車と正面衝突し、1人死亡・2人けが。
山形県(山形市)
道路を横断していた88歳女性がワゴン車にはねられ重傷。
宮城県(川崎町・山形自動車道)
故障で停車中の車から降りた男性が後続車にはねられ死亡。
北海道(札幌市南区・定山渓)
橋の上の凍結で車4台がスリップ事故を起こし、5人が病院に搬送。
岡山県(吉備中央町)
正面衝突事故で女性が死亡、意識不明だった3歳の男児も後に死亡。
山口県(防府市)
交差点で自転車に乗っていたベトナム人技能実習生の女性が軽乗用車と出会い頭に衝突し死亡。
愛媛県
軽乗用車が中央分離帯に衝突し、生後5か月の女の子が死亡。
事故の分類と統計
- 交差点での衝突事故:4件
- 歩行者との接触事故:4件
- 高齢者が被害者の事故:4件
- 酒気帯び運転が原因の事故:1件
- 自転車との接触事故:1件
- 多重事故(3台以上絡む事故):2件
- スリップ・路面凍結による事故:1件
- 店舗など施設への衝突事故:1件
- 高速道路での事故(車外歩行者被害):1件
- 乳幼児が死亡した事故:1件
明日への学び(もっと具体的に)
1. 交差点では“自分が優先”でも一度止まって確認しよう
交差点では信号やルール通りに動いても、相手が間違って突っ込んでくることがあります。たとえば右折車が無理に曲がってくるかもしれません。特に見通しの悪い場所や複雑な交差点では、いったんブレーキを軽く踏んで「本当に安全か?」を自分の目で確かめる習慣を持ちましょう。
2. 歩行者を見かけたら“止まるつもり”でスピードをゆるめよう
高齢者や子どもは動きがゆっくりだったり、予想外の動きをすることがあります。横断歩道やその周辺では「この人が渡るかも」と思ったら、ブレーキに足を乗せていつでも止まれる準備をしましょう。速度を落とすだけで、事故を防げる確率が大きく上がります。
3. 冬の朝・夜は“路面が凍ってるかも”と考えて走ろう
特に橋の上や山道、日陰のカーブでは路面が凍っていることがあります。「滑るかも」と思って、少しずつブレーキをかけ、急ハンドルを避けましょう。スタッドレスタイヤでも過信せず、「凍ってる前提」で行動すると安全です。凍結注意の標識にも目を配りましょう。
4. 「飲んだら乗らない」は絶対。判断力は思っている以上に鈍る
お酒を飲むと、ほんの少しでも判断力や反応がにぶくなります。「缶ビール1本だけ」「もう時間がたったから大丈夫」と思っても、体にはまだアルコールが残っているかもしれません。運転する前に「本当にゼロか?」と自問し、不安があるときはタクシーや代行を使いましょう。
5. 高速道路では“車外に出る前に”身を守る準備をしよう
車が故障したときにあわてて車外に出るのは危険です。後ろから来る車には気づかれにくく、はねられてしまうことも。ハザードをつけ、三角表示板や発煙筒で合図を出し、なるべくガードレールの外へ避難しましょう。スマホで連絡する前に、まずは「安全な場所に移動する」が大切です。
以上が今日の交通事故からの学びです。
記事は毎日更新を目指します。明日の安全運転に役立てていただけると幸いです。
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