2025.02.19
こんにちは、GT-Ryoです。神戸市内の自動車教習所で教習指導員及び技能検定員をしています。
今日起こった交通事故を整理し、その中から私たちが学べることをお伝えするシリーズです。
更新できない日もあるかもしれませんが、できるだけ毎日更新を目指します。
交通事故は他人事ではありません。この記事が、あなたの日々の安全運転のために役立つことを願っています。

今日の交通事故まとめ
以下は、今日報道された主な交通事故の事例です。
- 横浜市・・・軽乗用車が対向車線にはみ出し、神奈中バスと衝突。乗客ら2人が負傷。
- 札幌市厚別区・・・乗用車が交差点で前方車両に追突し、そのまま現場から逃走。追突された運転手が負傷。
- 愛知県西尾市・・・車が前方不注意で車線変更を遅れ、対向車に衝突。車4台が絡む多重事故に発展。
- 北海道旭川市・・・観光バスなど10台が多重衝突。制御不能となった車両が相次いで衝突し、大破した車内から救助要請あり。
- 広島市・・・時速38キロオーバーの危険運転で事故を起こし、ひき逃げ。フィリピン国籍の男を逮捕。
- 宮城県石巻市・・・軽乗用車がガードパイプに衝突する単独事故で、60代男性が死亡。
- 静岡県伊豆市・・・路線バスと軽トラックがセンターラインのない市道で正面衝突。1人が負傷。
- 函館市・・・41歳男が女性をひき逃げし逮捕。「人とは思わなかった」と供述。
- 岡山市倉敷市・・・横断歩道を渡っていた大学生(20)が乗用車にはねられ意識不明の重体。
- 福岡県八女市・・・交差点で右折した乗用車と原付バイクが衝突し、原付バイクの男性(82)が死亡。
- 横須賀市・・・オートバイが道路横断中の歩行者と衝突し、歩行者が死亡。
- 仙台市太白区・・・軽乗用車が道路脇の崖下に転落し、90代男性が負傷。
- 沖縄県宜野湾市・・・軽乗用車と軽トラックが衝突し、それぞれの運転手が搬送された。
- 愛媛県久万高原町・・・85歳の町議会議長が居眠り運転で対向車と衝突し、相手にケガを負わせた。禁錮1年4か月、執行猶予3年の判決。
- 岡山県高梁市・・・軽自動車とトラックが衝突し、軽自動車の女性(77)が死亡。
- 札幌市中央区・・・交差点でタクシー、乗用車、ダンプカーの3台が衝突し、4人が搬送。路面は一部凍結。
- 静岡県磐田市・・・自称会社員の男が飲酒運転でカーブミラーなどに衝突し、横転事故を起こして逮捕。
- 仙台市宮城野区・・・横断歩道を渡っていた59歳の男性が乗用車にはねられ、意識不明の重体。運転手の男(21)が逮捕。
事故の分類と統計
- 正面衝突:4件(横浜市、伊豆市、宜野湾市、高梁市)
- 多重事故:3件(西尾市、旭川市、札幌市中央区)
- ひき逃げ:4件(広島市、函館市、倉敷市、宮城野区)
- 単独事故:2件(石巻市、太白区)
- 横断歩道での事故:2件(倉敷市、宮城野区)
- 右折時の衝突:1件(八女市)
- 居眠り運転:1件(久万高原町)
- 飲酒運転:1件(磐田市)
明日への学び(安全運転のポイント)
① 対向車線にはみ出さないために車間距離を確保
対向車線にはみ出す事故は、正面衝突による重大事故に直結します。特にカーブや見通しの悪い道路では、スピードを落とし、十分な車間距離を保つことが重要です。また、雨天や夜間では視界が悪くなるため、より慎重な運転が求められます。車線をはみ出さないためには、車線中央を意識して走行し、注意力が低下しないよう適度な休憩を挟むことも大切です。
② 交差点では右折時の安全確認を徹底
交差点での右折時は、対向車や歩行者、自転車がいる可能性が高いため、慎重な確認が必要です。特に、信号が変わりそうなタイミングでの無理な右折は危険です。右折時にはしっかりと減速し、対向車が停止しているか、横断歩道に歩行者がいないかを確認した上で進みましょう。また、夜間は歩行者が見えにくいため、ライトの点灯を早めに行うことも重要です。
③ 横断歩道付近では必ず減速し、歩行者優先を意識
横断歩道での事故は、ドライバーの不注意によるものが多く発生しています。特に信号のない横断歩道では、歩行者が優先であることを意識し、近づいた際には必ず減速しましょう。歩行者がいる場合は、確実に停止して譲ることが大切です。歩行者も車の動きを確認しながら渡る意識を持つことで、双方の安全が守られます。
④ 居眠り運転を防ぐためにこまめな休憩を
長時間の運転は眠気を引き起こし、居眠り運転のリスクを高めます。特に、高齢者や疲労がたまっている場合は注意が必要です。運転中に「まばたきが増える」「視線が定まらない」「ハンドル操作が雑になる」と感じたら、すぐに休憩しましょう。理想は2時間に1回、15分程度の休憩を取ることです。また、コーヒーやガムで眠気を覚ます方法もありますが、一時的な効果にすぎないため、安全な場所で短時間の仮眠をとるのが最も効果的です。
⑤ 冬道や凍結路面ではスピードを控えめに
冬道や凍結路面では、通常の路面よりもブレーキの制動距離が長くなり、スリップ事故が多発します。特に橋の上や日陰のカーブなどは凍結しやすいため、十分な車間距離を確保し、急ハンドル・急ブレーキを避けることが重要です。スタッドレスタイヤを装着し、必要に応じてチェーンを使用することで安全性が向上します。また、発進時はゆっくりとアクセルを踏み、ブレーキは早めに軽くかけることでスムーズな減速を心がけましょう。
以上が今日の交通事故からの学びです。
記事は毎日更新を目指します。明日の安全運転に役立てていただけると幸いです。
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