2025.01.28
こんにちは、GT-Ryoです。神戸市内の自動車教習所で教習指導員及び技能検定員をしています。
今日起こった交通事故を整理し、その中から私たちが学べることをお伝えするシリーズです。
更新できない日もあるかもしれませんが、できるだけ毎日更新を目指します。
交通事故は他人事ではありません。この記事が、あなたの日々の安全運転のために役立つことを願っています。

今日の交通事故まとめ
以下は、今日報道された主な交通事故の事例です。
- 横浜市鶴見区:85歳男性がひき逃げされ、頭蓋骨骨折で意識不明の重体。
- 札幌市手稲区:横断中の歩行者が乗用車と接触する事故。ひき逃げの可能性あり。
- 静岡県内:1月に入り夕暮れ時の交通事故が多発し、11人が死亡。県警がパトロール強化。
- 北海道:信号無視の車をパトカーが追跡中に衝突。逃走した56歳の男を逮捕。
- 熊本県宇城市・国道266号:右折車と対向車線のバイクが衝突し、バイクの男性が意識不明。
- 兵庫県・中国自動車道:男性が倒れて死亡。700m先のガードレールに衝突した車が発見され、ひき逃げの可能性を捜査中。
- 新潟県長岡市:道路脇を歩いていた70代女性に車が後ろから衝突し逃走。19歳の男を逮捕。
- 北海道美瑛町:車同士が正面衝突し、男性が心肺停止。片側1車線の見通しの良い直線道路で事故発生。
- 福岡県:横断歩道を渡っていた92歳の女性が車にはねられ意識不明の重体。運転手は「よそ見をしていた」と供述。
- 茨城県境町:路肩を歩いていた28歳男性が車にはねられ死亡。ひき逃げ・過失運転致死の疑いで52歳の男を逮捕。
- 長野県須坂市:車同士の正面衝突で68歳の男性が重傷。どちらかがセンターラインをはみ出した可能性。
- 新潟県:軽貨物自動車に路線バスが追突し、バスの乗客など4人が軽傷。
- 仙台市:下校中の女子中学生が乗用車にはねられ軽傷。運転手(79歳)は現行犯逮捕。
- 愛知県名古屋市:横断歩道を渡っていた男性が軽乗用車にはねられ死亡。運転手(59歳)を現行犯逮捕。
- 静岡県伊東市:高齢男性が国道で四つん這いになっていたところ、トラックにはねられ死亡。
- 北海道旭川市:無免許の51歳男が軽乗用車を運転し衝突事故を起こし逃走。83歳の女性が負傷。
- 千葉県旭市:時速約130キロで交差点を走行した18歳の運転手が危険運転致死傷容疑で逮捕。
- 北海道札幌市:職務質問を振り切り逃走した車が信号無視し、追跡中のパトカーと衝突。運転手の男は容疑を否認。
- 福島県猪苗代町:横断中の75歳男性がはねられ死亡。未明の事故。
- 静岡県富士市:横断歩道のない直線道路で77歳の男性がはねられ死亡。運転手が自ら通報。
- 新潟県:ひき逃げの疑いで21歳の飲食店店員の女を逮捕。
事故の分類と件数
- ひき逃げ事故:6件
- 歩行者・自転車がはねられる事故:8件
- 車同士の衝突事故:5件
- バイク関連事故:2件
- 速度超過による事故:1件
- 無免許運転・酒気帯び運転:3件
- 特殊な事故(線路突入・四つん這いでの事故など):2件
明日への学び
夜間や夕暮れ時の歩行者の安全対策
夕暮れ時や夜間は視界が悪くなり、歩行者がドライバーから見えにくくなります。このため、歩行者は反射材を着用し、自分の存在をアピールすることが重要です。特に黒っぽい服装は遠くからの視認性が低いため、明るい色の服やライトを持つことも推奨されます。歩行者用の反射タスキやLEDライト付きのアクセサリーを活用するとより効果的です。
信号無視の車に注意
交差点では、信号を守ることが基本ですが、時には信号を無視する車が存在します。特に、救急車や警察の追跡を受けた車両が赤信号を無視するケースや、スピードを出しすぎて停止できない車両があるため、歩行者や他のドライバーは周囲の安全をしっかり確認しましょう。青信号であっても、左右の確認を怠らず、急に飛び出すことは避けましょう。
右折時の安全確認
右折時は対向車線を直進してくるバイクや車両との接触事故が多発しています。特に二輪車は車体が小さく、速度感がつかみにくいため、距離があるように見えても近づくスピードが速いことがあります。右折時は慎重に対向車線の状況を確認し、焦らず確実に安全を確保してから進行しましょう。ウインカーを早めに出し、歩行者の横断も十分に注意することが大切です。
歩道がない道での歩行ルール
歩道がない道路では、歩行者はなるべく左側を歩くことが基本です。これは、対向する車両を視認しやすくするためのルールです。しかし、道幅が狭い場所やカーブの多い道では、歩行者が突然視界に入ることがあり、運転手が回避できない状況になることがあります。そのため、夜間や雨天時は特に周囲を警戒し、懐中電灯を持つなどの対策を取るとよいでしょう。
道路横断時の確認徹底
信号のない場所や横断歩道が設置されていない道路を渡る際は、必ず左右の安全確認を行いましょう。特に直線道路では、車がスピードを出していることが多く、歩行者を発見するのが遅れる可能性があります。暗い時間帯や視界の悪い場所では、運転手に向かって手を挙げる、反射材を身につけるなどして、自分の存在を知らせる工夫をしましょう。
速度超過の危険性
法定速度を守ることは、安全運転の基本です。しかし、一部のドライバーはスピードを出しすぎ、重大な事故を引き起こす原因となっています。例えば、高速道路では130km/h以上の速度での衝突事故が発生しており、衝撃が大きく生存率が低下します。また、住宅街や学校周辺では特に速度に注意し、急な飛び出しに備える必要があります。
わき見運転を防ぐ
わき見運転は非常に危険で、事故の大きな要因となっています。スマートフォンの操作やカーナビの確認、車内の会話に気を取られることで、わずか数秒でも反応が遅れる可能性があります。実際に「よそ見をしていた」と供述した事故が多発しており、運転中は前方への集中を徹底することが求められます。
飲酒運転を見かけたら通報
飲酒運転は、判断力や運動能力を大幅に低下させ、極めて危険な行為です。アルコールが体内に入ると、ブレーキ操作の遅れや視野の狭まりが生じ、事故率が大幅に上がります。万が一、飲酒運転の疑いがある車を見かけた場合は、警察に通報するなど、未然に事故を防ぐ行動を取りましょう。
無免許運転の危険性
無免許運転は法律で厳しく禁止されていますが、未成年者や免許取り消し処分を受けた人が運転し、事故を引き起こすケースが後を絶ちません。無免許運転をしないことはもちろんですが、周囲の人にも運転をさせないよう注意し、車の鍵をしっかり管理することが重要です。
運転前の十分な休息
高齢者の事故が増えている理由のひとつに、集中力の低下があります。運転前に十分な休息を取ることで、反応速度を維持し、安全な運転を心がけることができます。また、高齢者に限らず、長距離運転をする際は適度に休憩を挟み、疲労を軽減するようにしましょう。
以上が今日の交通事故からの学びです。
記事は毎日更新を目指します。明日の安全運転に役立てていただけると幸いです。
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