2025.01.26
こんにちは、GT-Ryoです。神戸市内の自動車教習所で教習指導員及び技能検定員をしています。
今日起こった交通事故を整理し、その中から私たちが学べることをお伝えするシリーズです。
更新できない日もあるかもしれませんが、できるだけ毎日更新を目指します。
交通事故は他人事ではありません。この記事が、あなたの日々の安全運転のために役立つことを願っています。

今日の交通事故まとめ
以下は、今日報道された主な交通事故の事例です。
- 東京・足立区(環状7号線の交差点)
左折しようとした乗用車にバイクが衝突。バイクの男性が意識不明の重体。 - 福島・郡山市(国道49号)
大型トラックと乗用車が衝突し、乳児を含む4人が負傷、病院に搬送された。 - 大分市(国道交差点)
横断歩道を渡っていた男性が車にはねられ、意識不明の重体。 - 沖縄・石垣市
会社員の男性に車が衝突し、両足にタイヤが乗り上げるも、加害車両はそのまま立ち去る。ひき逃げの疑いで51歳の女性が逮捕された。 - 長野県(スキー場)
スキーヤー同士が滑走中に衝突し、東京都の56歳女性が鎖骨を骨折する重傷。相手のシンガポールの55歳女性にけがはなし。 - 長野県内の別のスキー場
スキーヤー同士の衝突事故が相次ぎ、2人が鎖骨を骨折する重傷。 - 福岡市
走行中のバイクにはねられた男性が死亡。 - 福島・鏡石町(町道)
横断中の男性が乗用車にはねられ死亡。 - 広島県
車と大型トラックが正面衝突し、97歳の男性が死亡。 - 宮城・仙台市(国道4号・仙台バイパスの交差点)
乗用車と軽ワゴン車が衝突し、男女3人が負傷。 - 山梨・北杜市(交差点)
車2台が出合い頭に衝突し、2人が重軽傷を負った。 - 沖縄・豊見城市
車が児童デイサービス施設に突っ込む事故が発生。複数台の車両が関与。 - 福岡県田川市・北九州市八幡西区
酒気帯び運転の疑いで自称私立高校教員の男(35)と会社員の男がそれぞれ逮捕。 - 福岡市(親不孝通り)
酒気帯び運転の車が、歩行者のいる横断歩道で停止せず。運転手の男が逮捕された。 - 長野県(スキー場)
スノーボーダーが防護ネットに衝突し死亡。スキー場側は支柱へのカバー設置など対策を検討。
事故の分類と件数
- 車とバイクの衝突事故:2件
- 車と歩行者の衝突事故:4件
- 車同士の衝突事故(出合い頭・正面衝突など):5件
- スキー場での衝突事故:3件
- 施設への車両突入事故:1件
- 飲酒運転関連事故・摘発:3件
- ひき逃げ事故:1件
明日への学び
1. 左折時の巻き込み確認を徹底しよう
左折時は、特にバイクや自転車の巻き込み事故が発生しやすいため、細心の注意が必要です。ミラーだけで確認するのではなく、実際に左後方を目視し、死角にいる車両や歩行者がいないかを確認しましょう。交差点に進入する前には十分に減速し、ウィンカーを早めに出して周囲に意思を伝えることも大切です。また、左折する際に車線の左端ギリギリを走行すると、バイクや自転車が入り込む隙を与えてしまうため、適度なスペースを確保することも巻き込み防止につながります。
2. 横断歩道では必ず一時停止を守ろう
横断歩道を渡ろうとしている歩行者がいる場合は、必ず一時停止しなければなりません。特に信号のない横断歩道では、歩行者が車の動きを警戒して渡るのをためらうことがあります。ドライバーは歩行者の動きをよく観察し、しっかりと停止することで、安全に渡れるよう配慮しましょう。また、夜間や雨の日は視界が悪くなり、歩行者の存在に気づきにくくなるため、早めにヘッドライトを点灯させることも重要です。ブレーキを踏む際には、後続車に追突されないよう、ブレーキランプを数回点滅させるなどして注意を促すと、より安全に停止できます。
3. 交差点では左右の安全確認を強化しよう
交差点では、車だけでなく自転車や歩行者の動きも確認しながら慎重に進む必要があります。特に見通しの悪い交差点では、一度停止した後、ゆっくりと前に進みながら視界を確保し、安全を確認してから進行しましょう。青信号だからといって安心せず、信号無視の車や急な横断をする歩行者がいないか、最後まで確認することが重要です。また、右折や左折をする際には、対向車の動きを十分に見極め、無理な進入を避けることで事故のリスクを減らせます。
4. 夜間・早朝は反射材を身につけよう
夜間や早朝に外を歩く際は、ドライバーからの視認性を高めるために反射材を活用することが大切です。暗い色の服を着ていると、ドライバーが気づくのが遅れてしまうことがあるため、反射材のついた服やバッグ、腕章を身につけるとよいでしょう。自転車に乗る場合は、必ずライトを点灯し、後方には赤い反射板をつけることで、安全性を高めることができます。また、スマートフォンを見ながらの歩行は周囲への注意が散漫になり、車との接触事故を招く恐れがあるため、できるだけ避けるようにしましょう。
5. 高齢者ドライバーは無理な運転を避けよう
高齢になると、反応速度や判断力が低下しやすくなるため、無理な運転は控えることが重要です。体調が優れない日は運転を控え、少しでも疲れを感じたらこまめに休憩を取るようにしましょう。また、交通量の多い道路や高速道路では、無理な車線変更を避け、余裕をもった運転を心がけることが安全につながります。最近では自動ブレーキや踏み間違い防止機能が搭載された車も増えているため、そうした運転支援システムを活用することも検討するとよいでしょう。
6. スキーやスノーボードでは適切な速度を守ろう
スキー場では、スピードの出し過ぎが衝突事故の原因になるため、自分の技術に見合った速度で滑ることが重要です。特に人の多いゲレンデでは、急な方向転換や無理な追い越しを避け、周囲の動きをよく確認しながら滑るようにしましょう。また、カーブでは十分に減速し、視界が悪い場所では慎重に行動することが事故防止につながります。さらに、ヘルメットやゴーグルを装着し、安全対策をしっかりと行うことも大切です。
7. 酒気帯び運転は絶対にしない
飲酒後の運転は絶対に避けるべきです。「少しなら大丈夫」と油断すると、判断力が鈍り、事故につながる可能性が高まります。アルコールは翌日まで体内に残ることがあるため、十分に時間を空けてから運転するようにしましょう。運転の必要がある場合は、代行運転や公共交通機関を利用し、安全を確保することが大切です。また、飲み会の際には、事前に「ハンドルキーパー(飲まない人)」を決めることで、飲酒運転を防ぐことができます。
以上が今日の交通事故からの学びです。
記事は毎日更新を目指します。明日の安全運転に役立てていただけると幸いです。
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