著者:小林よりのり、宮沢孝幸
コロナとインフルエンザの比較(2021年4月)
- 死者数の実態
- コロナ:年間約1800人
- インフルエンザ:直接の死者数だけで年間3000人超
- 感染者数の違い
- インフルエンザ:年間1000万人〜150万人
- コロナ:検査陽性者も含めて年間30万人〜50万人(但し、2022年は増加予想)
感染に関する真実と誤解
- 定義の違い
- 体内にウィルスを持っていても「感染者」とは言わない。「検査陽性者」である。
- 感染リスク
- 無症状の人が家庭内で他者に感染させる確率:0.7%
- 感染者が他者に感染させる確率:18%
- 感染しやすいシチュエーション
- 室内での近距離、マスク無し、大声での会話
- 発症直前の人との長時間の食事
- ウィルスは空気感染しないが、冬の乾燥で感染リスク上昇
- ウィルスの増殖と感染
- ウィルスは自然には増殖しない
- 感染にはだ液1ml中に約100万個のウィルスが必要
- 少量のウィルスでも検出可能なため、偽の陽性反応が出ることも
- マスクの効果
- マスクは非常に有効。大量のウィルスを吸い込むことなく感染を防ぐ
- 感染のルート
- 尿にはウィルスはほとんど存在しないが、大便には多く存在。トイレ使用時はフタを閉めてから流すことが推奨されている。
感想
この本は2021年4月に出版されたもので、現在の情報やオミクロン株のような新しい変異には言及していない。しかし、正しい情報を基にした判断の重要性を学ぶことができる。ウイルスの基本的な特性は変わらないため、感染を防ぐ方法を知る参考として役立つ。無闇に恐れるのではなく、正確な知識を持つことの重要性を再認識させられた。
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